2009-10-26

回顧録


最近の事はさておき、
そういえば、、以前こんな事があったなあ、、
というようなことを
記憶を辿りつつ
記す事にしようと思う。

何を今更、、、、いや、今だからこそなんです。(え!?)

早速のそういえば。

1年前、
ちょうど去年の今頃
ジャワから帰国した。

帰国した次の日岡山に行く。
在来線を乗り継ぎのんびり西へ西へ。
山や川、緑広がる風景はジャワ鉄道の記憶を甦らせる。



線路に沿って
繁茂するシダ類、太陽に向かい突き出す椰子の木、
ミルクティーを流し込んだような川を渡り、
大きな怪物の口のようなトンネルを抜け、
鉄道は大きな音を引き連れて走る。
駅にあふれる物売りから買うご飯で腹ごしらえ。
乗り合わせた人とおしゃべり。十人十色ゆかいな物売りのかけ声。
線路に垂れ流しのトイレ。赤子も泣き出す程のエアコンの冷え具合。
気まぐれに止まったり、急発進したり、
予定時刻には絶対着かないジャワの鉄道。
なんだかあたたかいジャワの鉄道。Inilah Jawa!
相生から岡山までの鈍行列車に揺られ、
そんなことを思い出してはにやにやしてしまった。


肌寒い昼下がり岡山に着く。
雲を敷き詰めた灰色の空が途方もなく広がり
薄暗い光が街に降る。
人通りまばらな大通りに
ひんやりとしたビルが整然と並び
静けさに沈んだ街を
ゴトンゴトン、ゆるやかに路面電車が行き交う。
とても遠い街に来たような気がした。
でも落ち着くなとも思った。

およべにて久しぶりのうどんを食べる。
ああ美味しいなあを連呼する。

そして寒空の下義母の迎えを待つ。
帰ってきたんだなあと少し実感がわいた。